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1. どんな病気?
結石とは尿中の成分(カルシウム塩、尿酸塩など)が結晶化して固まったものです。尿路結石とは、尿路(おしっこの通り道)に結石ができる病気の総称です。結石のある場所によって、腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石などとよばれます。1995年の統計では日本人男性の約10人に1人、女性の24.4人に1人が一生の間に一度は尿路結石に罹患(かかる)とされています。
また再発が多いのも尿路結石の特徴です。
2. どんな人が尿路結石になるのですか?
尿路結石は尿の成分でできているので誰にでもできる可能性があります。結石の原因として、精神的ストレス、偏った食事、水分摂取の不足、尿路の感染などがあります。また結石ができやすい体質のかたもいらっしゃいます。
3. どんな症状?
症状は結石の部位によって異なります。
腎結石の場合、背中の鈍痛や血尿が主な症状であることが多く、無症状のことも多いのでたまたま検診や内科の検査で発見されることもよくみられます。結石が尿管に下降してくると(尿管結石)背中や側腹部の強い痛みなどの症状があらわれます。また悪心、嘔吐(吐き気)、冷汗などを伴うこともしばしばあります。膀胱近くまで下降してくると尿意切迫感、残尿感(何度も何度もトイレに行きたくなるような感じ)といった症状を伴うようになります。膀胱結石ではおしっこをする際の刺激症状(痛みなど)と血尿が主な症状です。尿道結石の場合、多くは結石を排出する際の痛みがある程度ですが、結石が尿道に嵌頓する(つまる)とおしっこを出しにくくなったり、出せなくなったりといった症状がみられます。
4. どんな検査がありますか?
一般的につぎのような検査を行って診断します。
(1) 尿検査:血尿や感染の有無をみます。
(2) レントゲン検査:おなかのレントゲンをとって、結石の場所、大きさなどを確認します。単純なレントゲン検査だけではっきりしない場合、またレントゲンに映らない結石の場合、造影剤というお薬を使ってレントゲンを撮影することがあります。
(3) 超音波検査(エコー検査):レントゲンに映らない結石や腎臓などの状態をみるのに適しています。
場合によってはCT検査なども行います。
5. どんな治療がありますか?
症状をおこさないような小さな結石であれば、通常手術などの治療は行わず、結石が尿とともに排出するように、水分をたくさん摂取していただきます。場合によっては排石促進剤(結石が排出するのを助けてあげるおくすり)などを使用することがあります。痛みにたいしては痛み止めのおくすりを使用します。結石が自然に排出するのが難しいと判断される場合、また激しい痛みなどの症状がある場合は積極的に治療を行います。
(1)ESWL(体外衝撃波結石破砕術):専用の体外衝撃波発生装置を使用し(体外から結石を砕く衝撃波を結石にあてる)結石を破砕します。破砕した結石は尿とともに体外へ排出します。通常外来での日帰り治療を行っています。詳しくはご相談ください。
(2)TUL(経尿道的尿管結石砕石術):尿管鏡という細いカメラをおしっこの出口から挿入し、結石を確認したのち、各種の砕石装置を使用して、砕石します。下半身麻酔が必要となるため入院が必要となります。
(3)PNL(経皮的腎砕石術):腎臓に直接背中から管を通し、専用の内視鏡(カメラ)と砕石装置を用いて砕石します。腎臓の大きな結石などで行われることが多く、また前述のESWLなどと組み合わせて行うこともあります。これも下半身麻酔が必要となるため入院が必要です。
(4) 開腹手術:最近はあまりおこなわれませんが、場合によっては開腹(もしくは背中を切開)して結石を摘出することもあります。
6. 予防策はありますか?再発の予防策は?
予防のポイントですが、尿が濃くなると結石ができやすくなるため、水分を十分摂取し、できるだけたくさんおしっこをだすことが大切です。1日の尿量の合計が2リットル以上が望ましいとされています。ただし心臓や腎臓に病気のあるかたは多量に飲水してはいけない場合もありますので、主治医にご相談ください。また食事についてですが、バランスのとれた食事が大切です。動物性たんぱく質、糖分、脂肪分などの過剰摂取などは結石の原因となります。また結石の成分となる物質(シュウ酸:ほうれん草、タケノコ、チョコレート、紅茶などに含まれる、など)の過剰摂取はひかえたほうがよいとされています。また適度な運動もよいとされています。過労やストレスは結石の原因ともいわれています。余裕ある生活を心がけましょう。詳しくは泌尿器科医にご相談ください。
もし前述のような症状がある場合、検診や他疾患の検査で尿路結石が疑われるといわれた場合は、お気軽にお近くの泌尿器科を受診してください。
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